メロンジュース
一応、あたしはメグの両親に気に入られた…と、解釈してもいいんだよな?

そんなことを思っていたら、
「もう、何2人して頭下げあってんだよ。

せっかくの聖なる夜だっつーのに」

メグがこの場をぶち壊しにするようなことを言ってきた。

「あんたのために頭下げるに決まってるでしょ!」

バシンと肩をたたいてきたお母さんに、
「だから痛いってば!」

メグは困ったように返した。

あたしの拳は難なくと交わすことができるくせに、お母さんのは交わすことができないんだな。

まあ、それが母子と言うものなのかも知れないけど。

「とりあえず、いろいろな人にマーサを紹介してもいい?

俺たちもきたばかりで、まだしてねーんだ」

メグのヤツ、今思いついたな。

あたしは心の中で毒づいた。

「もう仕方ないわね」

お母さんが呆れたと言うように言った。
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