メロンジュース
「何だよ…」

あたしは呟いて息を吐いた。

いつ取引先の紹介が終わるんだよ…。

こっちは腹ペコで、死にそうなのに…。

そのうえ喉も渇いてるって言うのに…。

「あーも、やってらんねー」

あたしは前を歩いているメグに聞こえないように毒づくと、その場から離れた。

腹が減っては何とかだよ、チキショー!

せっかくのパーティーで、美味しそうな料理が並んでるって言うのに…それすらも食わせてもらえないってどう言う神経してんだよ、ホントに。

「はあ…やってらんねーよ、もう」

そう呟いた後に視線を向けると、ベビーピンクのドレス姿の女の子がいた。
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