メロンジュース
「うーん、美味しい!」

腹ペコだったお腹が満たされる!

そう言えば…萌ちゃんの隣にフーゴがいないことに気づいた。

一体、どこにいるんだろ?

「ところで、フーゴは?

フーゴと一緒に参加したんじゃないの?」

あたしは人がたくさんいる周りをキョロキョロと首を動かしながら聞いた。

「あ…先生なら、先ほどお兄さんたちが…」

萌ちゃんが言いにくそうに言った。

「あ、そう。

もう1口いい?」

「…どうぞ」

萌ちゃんが返事したことを確認すると、今度は鶏のからあげを指でつまんで口に入れた。

チラリと萌ちゃんの方に視線を向けると、彼女はどこか落ち着かないと言う様子で飲み物を口にしていた。
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