メロンジュース
その様子から、萌ちゃんのことを探していたんだと思った。

そりゃ、そうか。

こんだけ人がいっぱいいるんだし、探すのも当然か。

「おう、フーゴ。

あたしたち、今友達になったんだ」

あたしはフーゴに言った。

「それはよかったですね、芹沢さん」

フーゴは萌ちゃんの方に視線を向けると、そう言った。

「はい」

萌ちゃんは首を縦に振って、嬉しそうにうなずいた。

フーゴは今度はあたしに視線を向けると、
「そう言えば、恵がさっきからずっと真麻のことを探していますよ」
と、言った。
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