龍神様との恋愛事情!
どんよりとした空模様だった。
今、私は病院行きのバスにお母さんと二人で乗っている。
どうしよう。緊張してきたな…。
どう説明を切り出せば良いんだろう。
上手く言えるかな?
考えれば考えるほど頭の中がグチャグチャになっていくし、不安も増していく。
逃げ出したい気持ちもあるけど、今日言うって千早様に約束してきちゃったから頑張るしかない。
「はぁ…」
一つ溜息をついてから窓の外を眺める。
だんだん病院の白い建物が近づいてきた。
もう着くね。
私はバスの中で覚悟を決めた。