龍神様との恋愛事情!
「い、伊吹様…?」
「黙れ」
「んっ!?」
まただ。
また唇を許してしまった。
口内に血の味が広がる。
普通ならまずいと感じるはずなのに、キスの甘さのせいで思考や感覚がマヒしてくる。
そう、このキスは甘い。
強引なはずなのに迫り方が優しくて、くすぐったい。
自然と、もっと奪われたいと思ってしまう。
前から感じてた。
伊吹様のキスは、キケン…。
「……ふっ、イイ表情だな」
やっと解放してくれた伊吹様に、至近距離で囁かれた。
でもまた、すぐに二度目のキスが降ってくる。
今度は血のためじゃない。
純粋なキス。
この時、ふと私は気づいた。
伊吹様は私との行為を楽しんでる。