龍神様との恋愛事情!
「もうないだろう」ってことは、今まではそういう行為をしていたってこと?
………深く考えるの、やめよう。
自分のために。
「妻だなんて、何をおっしゃいますか!千早様の素晴らしいお力を受け継いで生まれる子を減らしてしまうなんて、我ら龍神の存続問題に関わります!」
「千早様!どうかお考え直し下さいませ!」
「私でなくとも力の強い雄はいるだろう?若月とか、どうかな?」
ち、千早様…弟さんを売ったよ…。
憐れ、若月様。
「千早様がいらっしゃるんですから他の雄など関係ありません!」
「そうです!千早様の御子を身ごもりたいのですよ!」
ダメだ。さっきから会話が平行線。
もう数十分こうして話しているけど、誰も諦めてくれない。