龍神様との恋愛事情!
どうするのかと隣をチラッと見たら、千早様が大きな溜息をついてるところだった。
「うるさいね。私は沙織と甘い蜜月を過ごしたいんだよ。これは相談ではなく命令。沙織以外抱かない。二度と来るな」
いい加減千早様も痺れを切らしたみたい。
「二度と来るな」の言い方が氷よりも冷たかった。
私に向けられたセリフじゃないのに、背筋がゾッとなる。
「ち、ちは、や、様…」
睨まれた彼女達は私以上にゾクリとしたようだ。
最初は固まったままだったけれど、どうやら千早様の「命令」がかなり効いたようで、徐々に一人ずつ飛び去っていった。