龍神様との恋愛事情!
「やっと散ったか」
全員がいなくなって初めて、千早様が声を出した。
「また来ると思いますか?」
「来るだろうね。そうしたら、また追い返すだけだよ」
彼女達は毎日毎日こんな感じでやって来る。
長ともなればそれが当たり前の光景らしい。
なんか、憂鬱。
千早様よりも私の精神的ストレスの方が絶対に大きいよ…。
「大丈夫。私がなんとかするからね」
俯いた私の頭を撫でて、千早様は安心をくれた。
モヤモヤした気分がちょっぴり晴れる。
単純だな、私。
そんな自分に苦笑しながら、私は千早様について二階へ降りていった。