龍神様との恋愛事情!
それから数日の間、意外なことに女性の龍神様達は千早様のもとへやって来なかった。
あの冷たいセリフが効いたとしか思えない。
本当に怖かったもんね。あの時の千早様。
てっきり毎日押しかけて来るものだとばかり予想していた私達は拍子抜けしたけど、何事もないのが一番。
安心して、この平和な一時を満喫していた。
…はずだった――。
「ちょっと来なさい、人間」
いきなりズカズカと部屋の中へやって来て、大きな態度で命令してきたのは、あの美形女性龍神集団だった。
自分の部屋で一人、家族宛ての手紙を書いていた私は、驚きのあまり飛び上がりそうになった。
「ほら!おいでなさい!」
「え!?あのっ!?」
ぐいっと腕を掴まれてパニック状態。