龍神様との恋愛事情!

敵意剥き出しの視線がいくつも私に突き刺さる中、梯子のような階段をゆっくり上がり始めた。

トントンとリズムよく上がり、後少しで三階に顔が出ると思った時。


「あら、ここから先は神の部屋よ?」


聞こえた声に視線を上げると、三階からこっちを覗き込んでいる龍神様達の姿が。


「人間は入っちゃ駄目よ」


優しい声だったけど、やられた行動は信じられないことだった。


トン


上にいる彼女達から軽く肩を押され、私は階段から落ちた。



ドンと重たい音がして、私の身体が床に叩きつけられる。


「痛っ…!!」


お尻から落ちたから怪我はしなかったけど、今のはひどい。

いくらあまり高さがない階段だからって、落ち方が悪ければ骨折するし、最悪の場合は…。


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