龍神様との恋愛事情!
「その通りだよ。私は沙織以外いらないからね」
「あらステキ~」
「黒龍!!お黙りなさい!!」
「むっ、そんなカワイクない態度じゃモテないわよ?ミオ様」
ミオ様?
この青髪の龍神様はミオ様っていうんだ。
「余計なお世話です。とにかく、千早様に妻など必要ございません。その人間とは別れて下さい。それができないのならば、彼女は私達が始末致します」
始末…!?
それって…私、死んじゃうの!?
不安になって千早様を見上げたら、あの時折見せる冷えた微笑を浮かべていた。
「始末?やってみるといいよ。沙織に手を出したら、私が貴様を殺す――」
空気がピリッと鳴った。
千早様の怒りが周囲に飛び散ったよう。
「っ…!は、白龍も何か言って差し上げて下さい!千早様は間違っていると…!」