龍神様との恋愛事情!
その後は何事もなく一日を過ごした。
冬の日は短い。
早くも夜が訪れ、気がつけば夜中の一時。
「もう寝なきゃ…」
基本的に私は夜型だ。
夜には強いが朝日に弱い。
低血圧なこともあり、寝起きは最悪。
午前中の私は基本、不機嫌だ。
明日は何時に起きようか…なんて考えながらシャカシャカと歯を磨いていると…。
ギィー……パタン
良からぬ音が聞こえた。
あれ?今のって、玄関が開いた音?
私がいる洗面台には玄関の音がよく聞こえる。
私はうがいをしてから廊下に出た。
「お母さん、今のってお父さん?また外にタバコ吸いに出たの?」
トイレから出てきたお母さんに聞いてみる。
「え?お父さんなら、もう寝てるわよ?」