龍神様との恋愛事情!



 白龍様と出会って数ヶ月。

今日も会いに行こうと川の方へ向かっていたら、ある人に呼び止められて現在に至る。


「好きだっ」


「ごめんなさい…」


まさかの告白だった。

相手は村長の息子さん。

私より少し年上だ。


「なんでっ……他にいるのか?夫婦になりたいと思う相手が…」


「めお、と?」


「ああ。俺達、そろそろ年頃だし…祖父ちゃんや父ちゃんもうるさくてさ。俺、お前となら…!その…」


夫婦か。

まだ考えてもいなかった。

いずれ私も村の誰かと夫婦にならなきゃいけないんだよね。

わかってる。

だけど、今は…。


「本当に、ごめんなさい。私…今はまだ所帯を持つ気はないの」


今は白龍様のことしか考えられない。

こんな気持ちのまま他の男性と夫婦になんてなれっこないよ…。


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