龍神様との恋愛事情!
夜中なのに、千早様の姿はハッキリと見えた。
全身から金色に輝くオーラが出ているよう。
やっぱり神様なんだね、とボンヤリ思いながら、私は掠れた声で答えた。
「自己、嫌悪です…。自分がっ…情けなくて…。これは、怒りの…涙です」
「何が情けないのかな?怒りの原因はなんだい?」
「私…千早様を拒否したのにっ…また都合よく、願いを叶えてもらおうと…!」
自分一人じゃ何もできない。
無力な己を痛感した。
「お願いです!またおばあちゃんを探して下さい!いなく、なっちゃったのっ」
自分勝手な人間だと思われても構わない。
今はただ、願いを叶えてほしい。
私は地面にぶつかるくらい頭を下げた。
すると…。