龍神様との恋愛事情!
「わかった!!」
嬉しくて、私は思わず叫んでた。
「駅前です!あの銀行、間違いありません!」
一番近くの駅からここまで、バスで約一時間。
すごいな、おばあちゃん。
徒歩一時間で駅前まで行っちゃったんだ。
私はケータイを取り出し、急いでお母さんに連絡した。
「もしもしお母さん?おばあちゃんの居場所わかったよ!え?ああ、私のことは大丈夫。それよりおばあちゃんなんだけど、場所は――」
映像で見た通りの光景を詳しく伝えると、お母さんもわかってくれた。
「……じゃあ、私もすぐ帰るから。うん…うん。わかった。切るよ」
ピッ
ケータイを仕舞うと、大人しく待っていてくれた千早様に向き直る。
「ありがとうございました。また、助かりました」
私は深々と頭を下げた。