狼さんと一緒。
「ぶはっ・・・、オマエ本当おもしれぇっ」



急に吹き出す、霧咲




「な、何がっ・・・おかしいのっ?ですかっ・・・!?」

「全部。てか、その変な敬語何っ?」



ぜ、全部って・・・。


失礼だな、この人・・・。




「こ、これは仕方なくて・・・っ」


しどろもどろしていると





「なぁ・・・」



霧咲の顔が近づく。

どちらかが動いたら、唇が触れちゃいそうなくらい近い。



ドキドキと心臓が鳴る。

この音・・・、聞こえてないよね?ってくらい。




綺麗な顔を目の前にして、

どこに視点を定めればいいのかわからない。




アタシは堪らず目をつむった。




「腕、離してくんね?」





霧咲は一言そぅ言った。






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