狼さんと一緒。
「こっち・・・向けよ」
優しい声で言われて
言われた通りに振り向いてしまいそうだった。
でも、振り向かない。
「結衣・・・」
「ほっといてよ・・・っ」
『助けて』
そんな言葉の裏返し
でもきっと、それは彼には届かない。
「嘘つくな」
「ついてない・・・」
「じゃあ、なんで泣いてんだよ」
「泣いて・・・、ないっ!」
泣いてなんか、ない。
彼の優しい声が
アタシの目をどんどんと濡らしていく。
-----------------------
あの日・・・
彼、一色遊也(いっしき ゆうや)は
アタシの先輩だった。
そして初恋の人でもあった・・・。
先輩はいつも優しくて・・・
そんな先輩の事が大好きだった。
でも・・・
優しい声で言われて
言われた通りに振り向いてしまいそうだった。
でも、振り向かない。
「結衣・・・」
「ほっといてよ・・・っ」
『助けて』
そんな言葉の裏返し
でもきっと、それは彼には届かない。
「嘘つくな」
「ついてない・・・」
「じゃあ、なんで泣いてんだよ」
「泣いて・・・、ないっ!」
泣いてなんか、ない。
彼の優しい声が
アタシの目をどんどんと濡らしていく。
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あの日・・・
彼、一色遊也(いっしき ゆうや)は
アタシの先輩だった。
そして初恋の人でもあった・・・。
先輩はいつも優しくて・・・
そんな先輩の事が大好きだった。
でも・・・