狼さんと一緒。
言われた通りに階段を上がって

右にある部屋の扉を開けた。




「わ・・・」


なんとも声にならない部屋だ。

・・・何もない。



本棚にちゃんとしまわれている漫画本。

収納がきちんとされていて

床に散らばっているものはない。



なんか、意外・・・っ

霧咲の部屋って

もっと汚いイメージ強かったのに・・・。



「何してんだよ、早く入れっつーの」


いつの間にか飲み物を持ってきた霧咲が

アタシの後ろに立っていた。



「ぅゎっ・・・!び、びっくりした・・・っ」

「あんまジロジロ見んなよ」

「あ、うんっ」



アタシは霧咲の部屋へと足を踏み入れた。





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