狼さんと一緒。
「無理っ、無理ですっ!!」


アタシは断固拒否した。



「あぁ?俺の言った事聞けねえのかよ」




こ、怖ぇぇえっ!!



「でも、だって・・・っアタシ重いしっ・・・ですよ!」


なんか変な喋り方になってしまった。

なんだよ、語尾・・。




「俺に力がないって言いてぇの?」


眉間のしわが一層深くなる霧咲。



「ち、違・・・っ!」

「じゃあ、早くしろ」

「っつ・・・!」



もぅ、最悪・・・




アタシは渋々霧咲の背中に寄りかかった



柑橘系のいいニオイがした。





霧咲はアタシをおぶって立ち上がる





わわわ・・・っ

高いっ!!





霧咲の目線ってこんなに高いんだ・・・っ







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