10年後のクリスマス…あなたに会いに行きます
電話の相手が潤平だったから、驚いて携帯が手から滑り落ちた。
拾おうと屈むと、頭の上から声がした。
「何してるの。相変わらずドジだね。」
なんなのよ。
時間に遅れて来て、しかも、10年も待たせて、そのセリフを言うかな。
ドラマなら、抱き合って泣くかもだけど。
そうはいかないんだからね。
立ち上がり、潤平を睨み付けた。
「待ってた訳じゃないからね。たまたま、公園に来たの。そしたら、携帯が落ちて拾おうとしただけなのに。」
涙が溢れて、顔を上げられなかった。
「ごめん。長い事、待たせて本当にごめんな。」
だから、待ってなんかいないって言ってるのに。
潤平のバカ。
そう言おうとした口を、潤平の口が塞いだ。
潤平の胸を叩き続けた。
潤平も泣いていた。
潤平の泣き虫。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
拾おうと屈むと、頭の上から声がした。
「何してるの。相変わらずドジだね。」
なんなのよ。
時間に遅れて来て、しかも、10年も待たせて、そのセリフを言うかな。
ドラマなら、抱き合って泣くかもだけど。
そうはいかないんだからね。
立ち上がり、潤平を睨み付けた。
「待ってた訳じゃないからね。たまたま、公園に来たの。そしたら、携帯が落ちて拾おうとしただけなのに。」
涙が溢れて、顔を上げられなかった。
「ごめん。長い事、待たせて本当にごめんな。」
だから、待ってなんかいないって言ってるのに。
潤平のバカ。
そう言おうとした口を、潤平の口が塞いだ。
潤平の胸を叩き続けた。
潤平も泣いていた。
潤平の泣き虫。
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