不器用な恋
「ひ、光さん…あの」


「静かに。お化けに気付かれる」


今度は、手で口を押さえられた。


光さんと、キスしてしまうなんて。
さっきより、さらにドキドキが増す。


「実はここ、オレのクラスのお化け屋敷なんだ」


「そ、そうなんですか?」


「ここに入れば、誰も来ないよ」


そう言って、入れられたのは、カーテンで仕切られた空間。


その中に導かれて、二人きり。


そしてまた、キスを交わした。
先ほどよりも、熱いキス。





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