不器用な恋
「光くん、屋上で花憐の事、待ってるって」
待ってるって事は、話があるんだよね?
…どうしよう。怒られるのかな。
私は不安になって、逃げ出したい気持ちもあった。
…でも、会って謝らなきゃ。
という気持ちもあった。
ドキドキしながら、屋上に向かう。
屋上に入るドアを開けると、風が校内に勢いよく入って、私の体をすり抜けていく。
あまりの風の強さに、目を瞑ってしまった。
目を開けると、少し遠くに、光さんの背中が見えた。
「花憐さん?」
光さんは、フェンスに手をかけて、振り向かず、言った。
「はい…」
「さっきは、ごめん。いきなり、あんな事して」
私は首を振った。光さんは振り向いていないのに、首を振っただけでは伝わらない。
「ど、どうして、あんな事、したんですか?」
「それは、君に惹かれ――…て?」
光さんは振り返った。振り返り、私を見つめて、口は半開きのまま、何も言わなくなった。
待ってるって事は、話があるんだよね?
…どうしよう。怒られるのかな。
私は不安になって、逃げ出したい気持ちもあった。
…でも、会って謝らなきゃ。
という気持ちもあった。
ドキドキしながら、屋上に向かう。
屋上に入るドアを開けると、風が校内に勢いよく入って、私の体をすり抜けていく。
あまりの風の強さに、目を瞑ってしまった。
目を開けると、少し遠くに、光さんの背中が見えた。
「花憐さん?」
光さんは、フェンスに手をかけて、振り向かず、言った。
「はい…」
「さっきは、ごめん。いきなり、あんな事して」
私は首を振った。光さんは振り向いていないのに、首を振っただけでは伝わらない。
「ど、どうして、あんな事、したんですか?」
「それは、君に惹かれ――…て?」
光さんは振り返った。振り返り、私を見つめて、口は半開きのまま、何も言わなくなった。