不器用な恋
「携帯は最新機種なのに、勿体ない。使い手が携帯不精だもんねー。お嬢様は違うね。」
「お嬢様は関係無いもん!」
そう、私のお父様は、大企業の社長で、世間でいう、“お嬢様”。
ひとりっこで、幼稚園から中学まで女子校だったから、お父様と親戚、あとはお手伝いさんしか男の人とあんまり喋った事が無い。
「はい、これで登録完了!光(ひかる)くんの番号とメルアド入れておいたから。」
「へ?光くんって…」
「源(みなもと)光くん。知ってる?」
「知ってるもなにも、有名じゃないっ!うちの学校…だけじゃなく、この市いや、国?宇宙イチ??イケメンって!」
「そんなにだっけ?どこ情報よ!?…まあ、イケメンなのは確かだけど、彼女と別れたばっかで、今誰とも付き合ってないってさ。…ほら、早くメール打って!」
携帯を返され、“メール作成”と書かれているところでボタンを押す。
ピッ、ピッと。
携帯電話を押す音がこだまする。
「お嬢様は関係無いもん!」
そう、私のお父様は、大企業の社長で、世間でいう、“お嬢様”。
ひとりっこで、幼稚園から中学まで女子校だったから、お父様と親戚、あとはお手伝いさんしか男の人とあんまり喋った事が無い。
「はい、これで登録完了!光(ひかる)くんの番号とメルアド入れておいたから。」
「へ?光くんって…」
「源(みなもと)光くん。知ってる?」
「知ってるもなにも、有名じゃないっ!うちの学校…だけじゃなく、この市いや、国?宇宙イチ??イケメンって!」
「そんなにだっけ?どこ情報よ!?…まあ、イケメンなのは確かだけど、彼女と別れたばっかで、今誰とも付き合ってないってさ。…ほら、早くメール打って!」
携帯を返され、“メール作成”と書かれているところでボタンを押す。
ピッ、ピッと。
携帯電話を押す音がこだまする。