神様じゃない!
「あーあ。
何で買っちゃうかなぁ?」
つい買ってしまった長靴を、目の前で揺らしながら家に帰った。
マンションの前まで行くと人影が見えた。
背丈は亮君と同じくらい。
もしかして...
なんて、淡い期待を抱く前に、マンションから出て来た女の子とその人影は去ってしまった。
ちょっとくらい期待させてよ。
神様は意地悪だ。
だったら、
「サンタさーん。」
人通りが少ないのをいい事に叫んでみた。