神様じゃない!

「はーい。」


後ろから聞こえてきたその声は、私が1番求めていた声だった。


ふーっと息を吐いて、ゆっくりと後ろを振り返ると、赤いカーディガンを来た亮君がいた。



「ふふっ。ホントにサンタさんみたい。」


笑ったせいで、我慢していた涙も零れてしまった。



「結衣ちゃん、本当にごめんね。」


そう言って亮君が一歩ずつ私に近づく。

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