神様じゃない!
「ちょっと待って!」
涙を隠すために、俯いて服の袖で涙を拭こうとすると
「いや。」
と亮君に抱き締められた。
「もう...
亮君のせいでケーキ落としちゃった。」
足元にはクリスマスケーキがグチャグチャになって、雪と一緒になっていた。
「どうして、こんなに大きなケーキ買ったの?」
「やけ食いするため。」
「やけ食いって言っても、結衣ちゃん1人じゃ食べ切れないくせに。」
クスクスと亮君が笑う。