君に、さよなら。
スラッとした身長に整った顔。

まさに誰もが認めるイケメンだった。

初めて会ったときにも優しく接してくれて人見知りのほのかにはぴったりだ。

「優那ちゃん。健は一緒じゃなかったの?」

蒼太くんに話しかけられちゃった。

健とはあたしの彼氏だ。

蒼太くんはにこにことあたしを見ている。

その笑顔…ま、まぶしすぎる…。

「はい…。家はあまり近くないのでいつも別々なんです。」

「そうなんだ!健のやつなにしてんだろなー。」

「なにしてるんでしょうね。でもいつもこんな感じですよ。」

「それはだめだな。女の子を待たせるなんて。健をしかっとくよ。」

蒼太くんはいつものあの眩しい笑顔で言った。

「はい。お願いします。」

蒼太くんと健はすごく仲がいいみたいでしょっちゅう遊んでるみたい。

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