揺れる恋 めぐる愛
その次の週末……
いつもより早く目覚めたのでそのまま早めに出勤した。
ホワイトボードの前でごそごそしている主任を見つけ
歩み寄りながら挨拶をする。
「主任、おはようございます。すぐ出掛けますか?」
私は何気なくそう声をかけたが、主任はマーカーをポロリと落とす。
どうしたんだろう……
マーカーを拾い差し出した。
「主任?どうぞ……」
「ありがとう。でも今日は一人で行こうかと思って……」
「もしかして……
私がご一緒したらお邪魔ですか?」
「いや、そんなことはないが。でも……」
「週1ですが楽しみにしているんですよ?
それでなのか今朝も早く目が覚めてしまって……
研修期間だけですが、ぜひご一緒させていただいてもいいですか?」
「ああ……
じゃぁ、来るか?」
「はい。よろしくお願いします」
「わかった。わかった。藤木君、君には勝てないな」
「何がですか?」
「いやいい。出かける用意してきてもらえるかな?」
「はい。もうできてます。いつでも行けます」
主任にはたぶん遠慮があったのだろう……
でも私はそれからもお願いして外回りにはできる限りついて行った。
あれ以来主任は引き止めることは全く言わず、
以前と変わらず接してくれたので……
本当にありがたかった。
いつもより早く目覚めたのでそのまま早めに出勤した。
ホワイトボードの前でごそごそしている主任を見つけ
歩み寄りながら挨拶をする。
「主任、おはようございます。すぐ出掛けますか?」
私は何気なくそう声をかけたが、主任はマーカーをポロリと落とす。
どうしたんだろう……
マーカーを拾い差し出した。
「主任?どうぞ……」
「ありがとう。でも今日は一人で行こうかと思って……」
「もしかして……
私がご一緒したらお邪魔ですか?」
「いや、そんなことはないが。でも……」
「週1ですが楽しみにしているんですよ?
それでなのか今朝も早く目が覚めてしまって……
研修期間だけですが、ぜひご一緒させていただいてもいいですか?」
「ああ……
じゃぁ、来るか?」
「はい。よろしくお願いします」
「わかった。わかった。藤木君、君には勝てないな」
「何がですか?」
「いやいい。出かける用意してきてもらえるかな?」
「はい。もうできてます。いつでも行けます」
主任にはたぶん遠慮があったのだろう……
でも私はそれからもお願いして外回りにはできる限りついて行った。
あれ以来主任は引き止めることは全く言わず、
以前と変わらず接してくれたので……
本当にありがたかった。