揺れる恋 めぐる愛
本当のところ寂しい時もあるが、今はそんな余裕がないのも事実……

私が寂しそうに話していたのを気にした美咲が

「ごめんね。何も知らないのに、嫌なこと聞いて……

今までそんな深い話はしたことなかったもんね?
 
よかったら色々話してね?野乃花もまた一緒に遊びに行こうよ。

今回みたいにまた誘ってもいい?」

「都合があえば……」

私は美咲に心配をかけないように……

にっこりとほほ笑んだ。


すると岡田さんが、

「そうそう、今日は俺たちだけじゃないんだ……」

そう言っていると、二人の少し離れた所から、

「「お~い」」

という声が聞こえてきた。

岡田さんは声の方に向き手を上げ合図をした。向き直ると

「実は……

宮原と山路も誘ったんだ。

俺たち二人で藤木さん一人じゃ、なんか申し訳なくってね……

二人は俺の同期なんだ……」

「「こんばんは」」

「こんばんは」

私は歩いてきた二人に向かって軽く会釈をし挨拶する。


「そんなに堅苦しくならなくてもいいですから。

今日は仕事ではありませんし。ねっ、岡田君?」

と宮原さん。

「お前が口を開けると誰でも堅苦しくなるんだよ。その口調」

確かに岡田さんの言うことはもっともかもしれない。

「そうそう、悪い奴じゃないが仕事以外の時くらい

それなんとかならないのか?」

山路さんも口を開いた。

「すみません……」
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