モントリヒト城の吸血鬼~一夜話~
「僕がどうかしたの。」
「!!凍夜っ!」
「おはようございます、
お義兄さま。」
「うん。」
「おはようございます。
朝から騒がしいキミの花嫁を、
さっさと黙らせてくれませんか。」
「嫌だよ。これで朝から
退屈しなくてすむだろう。」
「凍夜!あなた一体何考えてるの!?」
「僕はキミのことしか考えてないよ。
毎日そういってるのにまだわからないなら、
今からわかるまで寝室に閉じ込めようか。」
「そ、れは…て、そうじゃなくて!」
突然口説かれ、姫乃はうろたえたが、
どうにか勢いを保つ。
「わたしのドロワーズ、
全部隠すなんてどういうつもり!?」
お茶を飲んでいた朔夜が、むせた。