モントリヒト城の吸血鬼~一夜話~


「僕がどうかしたの。」

「!!凍夜っ!」

「おはようございます、
お義兄さま。」

「うん。」

「おはようございます。
朝から騒がしいキミの花嫁を、
さっさと黙らせてくれませんか。」

「嫌だよ。これで朝から
退屈しなくてすむだろう。」

「凍夜!あなた一体何考えてるの!?」

「僕はキミのことしか考えてないよ。
毎日そういってるのにまだわからないなら、
今からわかるまで寝室に閉じ込めようか。」

「そ、れは…て、そうじゃなくて!」

突然口説かれ、姫乃はうろたえたが、
どうにか勢いを保つ。

「わたしのドロワーズ、
全部隠すなんてどういうつもり!?」



お茶を飲んでいた朔夜が、むせた。


< 41 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop