モントリヒト城の吸血鬼~一夜話~
「そもそも、どうしてドロワーズなど
隠したのです?ドレスを隠す方が
キミの好みでしょう。
部屋から出られない姫乃を
一人占めできるんですから。」
「朔夜まで、何を言い出すの!?」
「くだらない夫婦ゲンカで、
僕と沙羅の憩いの時間を
邪魔された報復です。」
「朔夜様…。」
嬉しそうにはにかむ沙羅を引き寄せて、
可愛い可愛いと頭を撫でる。
「それはそのうちやる予定だから、
ほっといてくれる。」
「!?」
凍夜のさらなる問題発言に、
姫乃は言葉を失った。