うさぎの恋心
一章*消しゴム

好きな人はいない。
彼氏はいない。

『はぁ〜…、どうしよ。せっかくの青春がこれじゃあ台無しだよね。』

足をぶらぶらさせ、体をだらんと机に乗せ、絶望に浸る人は……いる。

加々美月姫、華の高校一年生!
といいたいところだけど…。華がありません!とゆうか、華ください!!
少なくとも、名前だけは華やかにつけられてると思うんだけど…泣

わたしね?思うんだよ。《高校入ったら彼氏とかすぐ出来ちゃうよねぇ》とか《絶対好きな人見つかるよ!》とか…。
正直、そうゆう言葉飽きてきました!←
だってさ?もう、10月だよ⁈
4月から10月まで何やってたんだって話になりますね、はい。すいません泣

「つー、何そんな十面相してるの?まぁ、そんな面白いことも全部つー、がすると可愛いくなるんだけどね。」

このわたしの隣でスラリと長い足を組み
、妖艶に微笑む女神様は金山真冬ちゃん!ちなみに、まーちゃんって呼んでます!!まーちゃん、今最後になんて言った?

『まーちゃん泣、可愛いかったら今頃彼氏さんいるよぉ泣所詮ね?男の人はみんな顔で彼女を決めるんだよ…泣』

「いや、それ女も顔で選ぶやつ半分いるからね?男だけじゃないから。」

『わ、わたしは!ちゃんと性格で選ぶもん!』

「ほんとに〜?まぁ、あたしの彼氏は顔はそこそこだけど性格だけはいいからねぇ…。」

『まーちゃん、わたしの前で彼氏さんの話しないでよぉ泣』

「ごめん、ごめんwあ、次移動教室だよ!つー、いこっ!」

『はぁい』

まーちゃんには、とってもいい彼氏さんが居ます。めっちゃ仲良いんだよ⁉︎わたしが嫉妬しちゃうくらいにね!w
まーちゃん、美人だからなぁ…。
いいな…、わたしに何足りないんだろ?

……あ!色気か⁈

わたしには、無理だよ泣

そんな事を考えながらわたしは授業を受けた。


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