love letter～章吾～

「ねっ、笑ったよねっ？あたしに、笑ってくれたよね！？」



なっ……！！

このバカ女、勘違いにも程があるぞ！？




「嬉しい！初めてだよねっ、笑ってくれたの。あっ、そうそう。これ、書き直したから！」



いったいいつの間に書いたんだ？

尾関は、新しく書き直した自分の携帯番号とアドレスを再び俺に手渡した。


また捨てても、こいつは何度でも書き直して俺に渡すに決まっている。

そのたびにゴミ箱まで往復するのも面倒だ。


家に帰ってから、生ごみと一緒に捨てよう。

そう決心して、メモを制服のポケットにしまいこむ。



「わぁ、ありがとう！連絡待ってるね！」


――……殴ってもいいですか？