love letter~章吾~
*絶縁*
苛立ちを抱え込んだまま、時間はどんどん過ぎていって……。
二年に進級した春。
俺は理系クラス、聡と尾関は文系クラスへと別れた。
あの日以来、聡とは普通に話をしたけれど、尾関の話は一切しなくなった。
聡と尾関の関係がどうなったのかなんて、俺には興味ない。
偽装カップルを解消して、ただの友達になったのか。
それとも、本物のカップルになってしまったのか。
ただ、校内でよく、二人が一緒に肩を並べている姿を見るようになった。
「――章吾くん!」
そして。
実は縁があったのか。
文系クラスに進むはずだった成美が、予想外の理系への進路変更。
成美と俺は、同じクラスになってしまったんだ。