love letter~章吾~


「早く籍入れて、イブに式を挙げればいいだろ?」

「……うーん……」



どこか納得のいかない尾関の表情に、イライラしてくる。


尾関はしばらく「どうしよう」を連発し、結論を出せずにいる。



「あーっ、もう! イライラすんなぁ! 俺はおまえと、さっさと籍入れたいんだよ!」



思わず、絶叫してしまった俺。

店内にいた客と店員の視線が同時に集中し、クスクスと笑う声が聞こえてくる。



「章吾くん……。そんなにあたしを奥さんにしたかったの?」

「…………」



くそっ。

マジでムカツク、この女は~!!!!


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