love letter~章吾~
その日から、常に感じる尾関の視線。
そして、尾関に対して嫌悪感丸出しで無視している俺に、あいつは屈することなく笑顔で話しかけてくる。
次第にそれがうざくなってきて……。
さらに……。
その気持ちは、俺がこの世で一番嫌いなゴキブリ以上のものになってしまった。
小学五年のクラス替えで、不幸にも尾関とまた同じクラスになってしまい……。
そして中学の入学式。
やっと尾関とクラスが離れた俺は、本気で泣いてしまったんだ。