love letter~章吾~
そして入学式――。
「ああああっっ!!」
クラス編成表が貼り出された掲示板の前。
俺の隣りで尾関が気味の悪い叫び声を上げた。
気がつくとコイツはいつも俺のそばにいる。ストーカーそのものだ。
「笠原くんっ!同じクラスだよぉ!!」
――はい???
「やったぁー!中学では一回も同じクラスにならなかったから……!!」
掲示板を見て尾関は涙をこぼす。
俺は目を大きく見開いて自分の名前を探した。