love letter~章吾~
「うん、いいんじゃない?由香もいいヤツ選んだな」
「へへっ。あたし、お金払ってくるね」
――……『由香』??
なんだよ、こいつら……。
まさか……、まさか……。
レジに並ぶ尾関の姿を見ながら、俺はごくりと喉をならす。
そして、尾関の姿をにこにことした表情で見つめている聡に切り出した。
「なぁ……。まさかとは思うけど……、おまえらって……」
「えっ?」
「付き合って……んのか?」
やっと出て来た言葉。
聡は尾関から視線を外し、俺を真っ直ぐに見て言った。
「うん、付き合ってるよ」