jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
わたしにとって、この3人は、立派なS悪魔・・・・・・最高に優しいS悪魔だ。
だけど、やっぱり、わたしの感情を大きく動かすのは、紛れもなく香さんだ。
「あの・・・・・・香さん?」
事の成り行きを座視していた香さんは、わたしに視線を向けてきた。
「どうした? 蕾」
やっと、いつもの温かい笑顔を見せてくれた。
「勝手なことして、ごめんなさい・・・・・・」
香さんは、人目も気にせず、わたしを強く抱き締めてきた。
息もできないほどに、強烈に・・・・・・。
「愛してる・・・・・・蕾」
1番落ち着く、キンモクセイの香に酔いしれていると、魔法に掛かったように周りが見えなくなってきた。
「わたしも・・・・・・香さん。わたしは、香さんになら、何をされても構わないと思える。たとえ、あなたが本物のあ悪魔でも、わたしを騙していたとしても・・・・・・。気持ちは変わらない、もう、変えられない。もっと苛めてよ、もっと束縛してよ・・・・・・あなたがくれる自由、それは、わたしがいなくても平気だからなの?って考えてしまうの・・・・・・」
香さんは、自由という言葉に反応したのか、腕の力を緩めた。
「違うよ。それは、蕾を愛しているからさ。束縛だけが愛じゃない。その人の幸せを思って、1歩譲ることは、最上級の愛さ。問い詰め、縛り、閉じ込め、自分のものだけにする。そのきりのない願望をねじ伏せること、それは最高に苦しいんだ。苦しみを伴う愛こそが、真実の愛だと僕は思う。たまには目を伏せようじゃないか、笑顔の君を見るために。だから、僕のために、ずっと笑っていてくれないか? 永遠に・・・・・・」
だけど、やっぱり、わたしの感情を大きく動かすのは、紛れもなく香さんだ。
「あの・・・・・・香さん?」
事の成り行きを座視していた香さんは、わたしに視線を向けてきた。
「どうした? 蕾」
やっと、いつもの温かい笑顔を見せてくれた。
「勝手なことして、ごめんなさい・・・・・・」
香さんは、人目も気にせず、わたしを強く抱き締めてきた。
息もできないほどに、強烈に・・・・・・。
「愛してる・・・・・・蕾」
1番落ち着く、キンモクセイの香に酔いしれていると、魔法に掛かったように周りが見えなくなってきた。
「わたしも・・・・・・香さん。わたしは、香さんになら、何をされても構わないと思える。たとえ、あなたが本物のあ悪魔でも、わたしを騙していたとしても・・・・・・。気持ちは変わらない、もう、変えられない。もっと苛めてよ、もっと束縛してよ・・・・・・あなたがくれる自由、それは、わたしがいなくても平気だからなの?って考えてしまうの・・・・・・」
香さんは、自由という言葉に反応したのか、腕の力を緩めた。
「違うよ。それは、蕾を愛しているからさ。束縛だけが愛じゃない。その人の幸せを思って、1歩譲ることは、最上級の愛さ。問い詰め、縛り、閉じ込め、自分のものだけにする。そのきりのない願望をねじ伏せること、それは最高に苦しいんだ。苦しみを伴う愛こそが、真実の愛だと僕は思う。たまには目を伏せようじゃないか、笑顔の君を見るために。だから、僕のために、ずっと笑っていてくれないか? 永遠に・・・・・・」