jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
マッサージ
「あー、疲れたー!」
そう嘆きながら、香さんの部屋にダイブした。
「蕾、どうしたの? そんなにやつれた顔をして」
かなり失礼な発言だが、それは紛れもない事実だった。
デスクワークの疲れからくる、肩こりと頭痛がピークに達していた。
ここ数週間、多忙な日々が続いていたのだ。
ほぼ定時で帰る、短気集中型のわたしは、休憩もあまり取らずに、パソコン画面を凝視しすぎてしまうことが多い。
もちろん、目を酷使するドライアイ患者だ。
「肩が凝って痛い・・・・・・」
絨毯に突っ伏したまま、弱々しく呟いた。
すると、香さんが肩をツンツンと突付いてきた。
「マッサージしてあげようか?」
そう言ってくれるだけでも十分癒されるのに、更に、貴公子のような爽やかな笑みまで浮かべていたのだ。
ここは、お言葉に甘えるしかないだろう。
天使のようにみえる香さん、今日は珍しく悪魔は運休日なのかもしれない。
お礼を言ったあと、香さんの方に背中を向け、長い黒髪を2パートに分けて、胸の方へと流した。
意外に自分でうなじを見る機会は少ないので、綺麗に整っているか、色気は漂っているかなどと心配になってきた。
いやはや、乙女心というものは複雑である。
最初、香さんは軽く肩を叩き、そのあと、揉みと指圧を繰り返した。
(気持ちいい~! 器用な人は、当然、マッサージも上手いはずよね)
そう嘆きながら、香さんの部屋にダイブした。
「蕾、どうしたの? そんなにやつれた顔をして」
かなり失礼な発言だが、それは紛れもない事実だった。
デスクワークの疲れからくる、肩こりと頭痛がピークに達していた。
ここ数週間、多忙な日々が続いていたのだ。
ほぼ定時で帰る、短気集中型のわたしは、休憩もあまり取らずに、パソコン画面を凝視しすぎてしまうことが多い。
もちろん、目を酷使するドライアイ患者だ。
「肩が凝って痛い・・・・・・」
絨毯に突っ伏したまま、弱々しく呟いた。
すると、香さんが肩をツンツンと突付いてきた。
「マッサージしてあげようか?」
そう言ってくれるだけでも十分癒されるのに、更に、貴公子のような爽やかな笑みまで浮かべていたのだ。
ここは、お言葉に甘えるしかないだろう。
天使のようにみえる香さん、今日は珍しく悪魔は運休日なのかもしれない。
お礼を言ったあと、香さんの方に背中を向け、長い黒髪を2パートに分けて、胸の方へと流した。
意外に自分でうなじを見る機会は少ないので、綺麗に整っているか、色気は漂っているかなどと心配になってきた。
いやはや、乙女心というものは複雑である。
最初、香さんは軽く肩を叩き、そのあと、揉みと指圧を繰り返した。
(気持ちいい~! 器用な人は、当然、マッサージも上手いはずよね)