jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
そう決心してから、秀斗とのデートは3回中に1回ほど、休日の昼間に変更されることになった。
話を切り出すとき、秀斗の反応が気になったが、意外に何の指摘もされることなくスムーズに進んだ。
もちろん、香さんのときと同じように、志音のことも秘密だった。
変更後、初のひとり夜遊びの日が到来した。
(志音・・・・・・あなたに会いたい)
1歩1歩公園に近付くつれて、わたしの思いは熱くなっていった。
商店街は人気が多く、ショッピングセンターの駐車場もほとんどが埋まっていた。
ライトがぼんやりと灯った公園には、誰1人としていなかった。
落胆しながら、座り慣れたベンチに腰かけた。
この灯り具合は、香さんとの出会いを思い出させる。
確か休日の夜だった。
寒さのせいか、眠くなってきた。
スカートにタイツはさすがに堪えた。
(もっと、長いコートを着てきたらよかった・・・・・・)
そう後悔しながら、意識は遠のいていった。
しばらくして、なぜか頬が温かく感じた。
夢をみているんだ。
香さんか他の誰かが、わたしの頬に手を添えて、温めてくれている夢。
それにしても、夢のくせに、何も見えない暗黒の世界だなんてありえない。
どれだけ、わたしの人生はお先真っ暗なんだろう。
現実と何の変わりもない夢なら、目を覚ました方がましだ。
目を瞑っている間にも、世界は動いている。
そして、運命も・・・・・・。
話を切り出すとき、秀斗の反応が気になったが、意外に何の指摘もされることなくスムーズに進んだ。
もちろん、香さんのときと同じように、志音のことも秘密だった。
変更後、初のひとり夜遊びの日が到来した。
(志音・・・・・・あなたに会いたい)
1歩1歩公園に近付くつれて、わたしの思いは熱くなっていった。
商店街は人気が多く、ショッピングセンターの駐車場もほとんどが埋まっていた。
ライトがぼんやりと灯った公園には、誰1人としていなかった。
落胆しながら、座り慣れたベンチに腰かけた。
この灯り具合は、香さんとの出会いを思い出させる。
確か休日の夜だった。
寒さのせいか、眠くなってきた。
スカートにタイツはさすがに堪えた。
(もっと、長いコートを着てきたらよかった・・・・・・)
そう後悔しながら、意識は遠のいていった。
しばらくして、なぜか頬が温かく感じた。
夢をみているんだ。
香さんか他の誰かが、わたしの頬に手を添えて、温めてくれている夢。
それにしても、夢のくせに、何も見えない暗黒の世界だなんてありえない。
どれだけ、わたしの人生はお先真っ暗なんだろう。
現実と何の変わりもない夢なら、目を覚ました方がましだ。
目を瞑っている間にも、世界は動いている。
そして、運命も・・・・・・。