jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
「I LOVE YOU・・・・・・蕾」
少し隙開が開いた香さんの唇は、すすり泣くわたしの唇へと向かってきた。
触れた瞬間から、もう、深い深いキスへとのめり込んでいった。
ときどき唇が離れるたびに、香さんは囁いた。
「I LOVE YOU」
更に囁いた。
「蕾は? 愛してる?」
呼吸が苦しくて、上手く答えられなかった。
タイミングを外すと、また唇を奪われていった。
そして、また囁いた。
「蕾がどう思おうと、もう離さないから」
「あ・・・・・・あい・・・・・・してるよ・・・・・・」
やっと言えたと思った瞬間、香さんはわたしをお姫様抱っこしていた。
「かっ・・・・・・香さん!?」
「何?」
香さんはそれ以上何も答えず、わたしを抱いたまま、2階へと上がっていった。
そして、今まで踏み入れたことのない未知の部屋へと進んでいった。
だいたい予想はついていたが、その部屋は、やはり寝室だった。
他の部屋とは違って、様々な雑貨が飾られていた。
照明が暗めなので、細部までよく分からなかったが、目を凝らしてよく見てみると、ほとんど全てのものに蕾のマークが彫られていた。
「香さん、これって・・・・・・」
「あぁ、これからは蕾と一緒に寝る部屋だから、綺麗に飾りたかった。僕たちに相応しいオリジナルの部屋さ」
部屋の隅には、クリスマスツリーがあって、色とりどりのライトがぼんやりと光っていた。
飾りは、なんと、薔薇の蕾だった。
星でも靴下でも、サンタクロースでもなかった。
赤い薔薇がツリーの緑と対比され、更にライトに灯されて、幻想的なカラーを生み出していた。
少し隙開が開いた香さんの唇は、すすり泣くわたしの唇へと向かってきた。
触れた瞬間から、もう、深い深いキスへとのめり込んでいった。
ときどき唇が離れるたびに、香さんは囁いた。
「I LOVE YOU」
更に囁いた。
「蕾は? 愛してる?」
呼吸が苦しくて、上手く答えられなかった。
タイミングを外すと、また唇を奪われていった。
そして、また囁いた。
「蕾がどう思おうと、もう離さないから」
「あ・・・・・・あい・・・・・・してるよ・・・・・・」
やっと言えたと思った瞬間、香さんはわたしをお姫様抱っこしていた。
「かっ・・・・・・香さん!?」
「何?」
香さんはそれ以上何も答えず、わたしを抱いたまま、2階へと上がっていった。
そして、今まで踏み入れたことのない未知の部屋へと進んでいった。
だいたい予想はついていたが、その部屋は、やはり寝室だった。
他の部屋とは違って、様々な雑貨が飾られていた。
照明が暗めなので、細部までよく分からなかったが、目を凝らしてよく見てみると、ほとんど全てのものに蕾のマークが彫られていた。
「香さん、これって・・・・・・」
「あぁ、これからは蕾と一緒に寝る部屋だから、綺麗に飾りたかった。僕たちに相応しいオリジナルの部屋さ」
部屋の隅には、クリスマスツリーがあって、色とりどりのライトがぼんやりと光っていた。
飾りは、なんと、薔薇の蕾だった。
星でも靴下でも、サンタクロースでもなかった。
赤い薔薇がツリーの緑と対比され、更にライトに灯されて、幻想的なカラーを生み出していた。