年下だからってなめないで!
「聞いていいのか分からないけど、救われたってどういうこと?」
やっぱり。
そりゃあ、気になるよね。あんな所で一人で涙を流してたんだもん。
本当は言っていいものか自分自身も分からない。
これを言ったところであたしの得になるかも分からないんだし・・・ーーー。
それでも、目の前の救世主に聞かれたんだから応えないわけにはいかない。
そう思ってあたしは昨日起こった出来事を話した。
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「・・・ふ〜ん。なるほどね」
説明している間に届いたアイスティーをかき混ぜながら、事情を分かったというように言葉を零した。
どう思ったのかな・・・。
もしかしたら、こんな事で悩んでいてこいつ馬鹿じゃないのとか思われたかも・・・。
松永君の反応にいちいち動揺するあたしはどんどん悪い考えが頭に浮かんでくる。
「・・・馬鹿、みたいだよね」
自分がやりたい事と引き換えに彼氏と別れた事に後悔は無いにしてもあんな所で泣くくらいのことじゃないかもしれない。
もうそれなりに自分も大人なんだから、気持ちの切り替えくらい出来なくてどうするの。