WHITE DROP
*後日談* ~おまけ~
「あの、…さっき、どうして私にキスしたんですか?」
「その質問、僕も返しちゃうけどいいの?」
「さ、先にキスしたのはそっち…だから。」
繋がれた手が段々、熱をもち始める。それは私も彼も同じように。
「…怒ったらごめん。」
「怒るような内容ですか?」
「んー…場合によっては。」
「じゃあ怒らないように気をつけます。」
「…泣き方が、彼女に似てたんだ。だから、最後に彼女にキスした気分を味わいたくて。」
確かに世の女性の大半が、こんな答えを聞いたら激怒するだろう。しかし私は怒る気にもなれなかった。むしろ、こんな言いにくいことを話してくれた彼を可愛いとさえ思う。
「…あ、やっぱり怒った?」
「いいえ。素直で可愛いって思いました。」
「こんな大男に可愛いなんてやめてよ。」
「だってあんまり素直だから。」
「あ、笑顔。」
「え?」
手を繋いでいない方の手の人差し指で頬をツンと指される。思わず私は首を傾げた。
「笑顔、初めて見た。…可愛いね。」
「っ…。天然たらし男なんですか!」
「違うよ。だって可愛いって思ったんだから仕方が無いでしょう?可愛くないなんて言いたくない。」
あまりにも真っすぐな彼の性格に、私が段々惹かれていくのは、このあとすぐのお話。
*fin*
「あの、…さっき、どうして私にキスしたんですか?」
「その質問、僕も返しちゃうけどいいの?」
「さ、先にキスしたのはそっち…だから。」
繋がれた手が段々、熱をもち始める。それは私も彼も同じように。
「…怒ったらごめん。」
「怒るような内容ですか?」
「んー…場合によっては。」
「じゃあ怒らないように気をつけます。」
「…泣き方が、彼女に似てたんだ。だから、最後に彼女にキスした気分を味わいたくて。」
確かに世の女性の大半が、こんな答えを聞いたら激怒するだろう。しかし私は怒る気にもなれなかった。むしろ、こんな言いにくいことを話してくれた彼を可愛いとさえ思う。
「…あ、やっぱり怒った?」
「いいえ。素直で可愛いって思いました。」
「こんな大男に可愛いなんてやめてよ。」
「だってあんまり素直だから。」
「あ、笑顔。」
「え?」
手を繋いでいない方の手の人差し指で頬をツンと指される。思わず私は首を傾げた。
「笑顔、初めて見た。…可愛いね。」
「っ…。天然たらし男なんですか!」
「違うよ。だって可愛いって思ったんだから仕方が無いでしょう?可愛くないなんて言いたくない。」
あまりにも真っすぐな彼の性格に、私が段々惹かれていくのは、このあとすぐのお話。
*fin*