-Why?-
寒い冬の日。バス停。

大河と2人でベンチに座り、お互いを温め合うようにして、手を握り合う。


「永遠ってあると思う?」

『俺はあると思うな。玲のいない将来なんて想像できないよ』

「また、そんな冗談」

『冗談じゃないよ、玲』

「何改まってるの?大河ったら」

『玲…2人が両親を安心させれられるほど大人になったら俺と結婚してくれますか…?』

そう言った大河は私の指に華奢なリングをはめた。

R♡T LOVE FOREVER

「…はい。約束します」

私がそう言うと、大河は小さなキスを私のおでこに落とした。




忘れられるはずがないよ。

決して守られもしないそんな約束を今も胸に秘め、リングを片時も離さず、つけているのだから。・*:.。. .。.:*・....

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