プリーズ・イート・ミー
冨樫さん、あたしの剣幕にかなり驚いているみたい。たじたじになってるって感じ。


「あー……えーと。まぁ、そうかもなぁ……」


あたしは、一歩前に出て彼に近づく。
その瞳をじっと見つめて言う。


「……女の子も……マシュマロと同じなんです」


それから背伸びをして……

彼の唇にそっとキスをした。


「食わず嫌いはダメです……。あたしのことも好きか嫌いかちゃんと味見してから決めてください」


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