プリーズ・イート・ミー
「ま、そうだよね」

「そうそう」


とか言いながら、あたしの腰に腕を回し、顔を近づけてくる。


「んー」って、キスのおねだりをしながら。


「だから、そういうのなし!」


あたしは体を仰け反らせ、ぐいと彼の顔を押し返す。


「なんだよ。“先生、キスはエッチに入るんですかー?”」


バナナはおやつに入るんですかー的な言い方をする和也を呆れ顔で睨んだ。

ほんといつもいつも冗談言ってふざけてばっかなんだから。
と、言いたいことは色々あるけれど。


「とりあえず、風呂行こうぜ」


あたしの腕をひいて歩き出す和也に急かされ、結局一緒に朝風呂に入ることになってしまった。


< 85 / 101 >

この作品をシェア

pagetop