プリーズ・イート・ミー
「食事の価値観ってすげー大事じゃね? 毎日のことだしさ。オレ、綺麗にご飯食べる子じゃないと嫁にしないって決めてたし」


よ……嫁って……。
遠まわしにプロポーズされたように感じるのは……気のせいかな。


「って、あれ? オレ、今、さりげにプロポーズしたよな?」


和也も自分の発言に驚いてる。
どうやら気のせいじゃなかったみたい。


「ま、いっか。いずれ言うつもりだったし。ちょっと早まっただけだ」


うんうんって頷いてる。


「何、ひとりで勝手に先走って納得してるのよー」


あたしはわざと不満げな顔を浮かべ、ピシャンと和也の顔にお湯をかけた。


「プロポーズ受けるかどうかはわかんないよ?」

「え?」

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