雛菊~新撰組とcrazygirl~
気が短いね皺男クン。
すまんが私が血反吐を吐いた5年間をこの一回で無駄にされたくはないんでね。
「すまんが私が5年間で築き上げた物を無駄にされたくはないね。」
そう言って、刀を素手で掴む。
普通なら血が出るかもな、でも私は普通じゃあないから。
「さもないと、折るよ?」
そう言って、ぐにんと刀を歪ませる。
慌てて皺男は刀を仕舞い、私を睨み付けてくる。
「チッ…俺は土方だ。でそっちは近藤さん。
もう良いだろう。お前は?」
「源凉だ。源家の末裔…」
そこまで言うと、部屋がピンと張り積めた。
お母さんの仰っていたことは本当なんだな。